いよいよクリスマスが近づいてきましたね。毎年のことですが、なんだか心がウキウキしてきますね。
大好きな人たちと楽しく過ごしたあとは、ゆったりまったりクリスマスを味わいたいと思ったりしませんか。
そんなときにぴったりの韓国映画「イルマーレ」と「8月のクリスマス」をご紹介したいと思います。
Xmasにおすすめイケオジ映画①イジョンジェ「イルマーレ」
1999年、イルマーレ(海辺の家)から引っ越そうとしたウンジュ(チョン・ジヒョン)は次の住人宛にポストに置き手紙をする。しかしその手紙は時を越え1997年のイルマーレの住人ソンヒョン(イ・ジョンジェ)の元へと届いてしまう。
Netflixを通じて世界中で空前の大ヒットとなった「イカゲーム」に出演したイジョンジェ、「猟奇的な彼女」などに出演し、今もトップ女優として大活躍しているチョンジヒョンの、不思議な時のねじれが生んだ珠玉のラブスーリーです。
未来から消印のない手紙が届き、そこから2年のズレの中で2人の手紙のやり取りが続いていきます。お互いの日常を語り合い、笑いあい時々愚痴を言ったり。
次第に惹かれあい、気になるソンヒョンはまだ知り合う前のウンジュに会いに行ったりするのです。
めちゃくちゃ面白い設定だと思いませんか。昨日手紙で何でも話していた人が、今日は自分のことを全く知らない状況で目の前にいるわけです。これは別人ですよね。
面白がって親しげに見つめてしまうソンヒョンと同じことをしてしまうだろうなと、私も思いました。
もちろんウンジュに怪訝な顔で見られるでしょうけど、当たり前ですよね。
映画を観ながら2年の時のズレがありながら、同じ時間を生きるってどんな感覚なのかなぁと不思議でした。
お互いにとっての「今度の日曜日、同じ時間に同じ場所を散歩しましょう」とか、とってもロマンチックだと思いませんか。
もちろん会えませんが、相手を感じながらおしゃべりしている気になりながらって、面白くておしゃれです。
2人は会う約束をします。ウンジュにとってはそれはわずか2週間先のことですが、ソンヒョンにとっては2年と1週間先になるんです。なんとも切ないですよねぇ。
そして韓国映画ですから、思いがけないストーリー展開となっていきます。
韓国映画界きってのビジュアリスト、イヒョンスン監督が作り出す繊細かつ静かで美しい映像は、それ自体見ているだけで引き込まれ、癒されます。夕焼けのイルマーレの景色は絶景です。
イカゲーム、映画監督デビューと今、再ブームとなっているイジョンジェですが、昔からとっても色気があり、少し影のある役がめちゃくちゃ似合うなあって、今も大好きな俳優さんです。
この映画の寡黙なイケメン役のイジョンジェも、たばこの火のつけ方かっこよすぎます!!おもわず「きゃーーーっ♡」と叫んじゃいますよ。
韓国では、この映画を観ると恋人たちが結ばれる”幸運のデートムービー”として話題になり、大ヒットしたそうです。観れば納得間違いなしです。
Xmasにおすすめイケオジ映画②ハンソッキュ「8月のクリスマス」
韓国ブームとなってからずいぶん経ちましたが、韓国映画の存在を日本に最初に印象づけた作品であると指摘する声も多いのが、この「8月のクリスマス」です。
私もこの作品はかなり初期に、いい映画だと聞き観ました。派手さはないのですが、本当に心に静かに沁みてくる映画だと思いました。
ソウルの市内で小さな写真館を経営しているジョンウォンは難病で余命わずかの独身青年。本人も家族も、残された日々を明るく過ごそうとするが、時折言いようのない哀しみに襲われる。そんなある日、ジョンウォンの店に交通警官のタリムが急ぎの現像を頼みにやって来た。それから毎日のように訪れるタリムと他愛のないおしゃべりを楽しむジョンウォン。ふたりは次第に心引かれていくが、思いを伝えぬままジョンウォンが入院する日がやってきた。
1998年の映画なので少し前の作品で、色合いが時代を感じさせてノスタルジアを感じます。
ホジノ監督は、韓国の有名な歌手のお葬式で、その歌手の遺影が笑顔だったことに感動し、構想が浮かんだそうです。
それが発展して、自分の遺影を笑顔で撮影する写真屋ジョンウォンの物語が生まれました。
映画を作るにあたり、実際に亡くなっていく人の介護を経験した人たちにインタビューを行いました。
そこでその人たちから「亡くなっていく人に対して次第に、ある程度の距離を置いて静かに見つめる視線を持つようになる」ことを聞いたそうです。
監督自らも、抑えめに距離を保っていろんなことを見つめていくタイプだったため、この映画は観客の感情に訴える、揺さぶるようなことはしません。淡々と抑制され静かで、凪の海のように感じました。
それらから却って、言いようのない悲しみや怒りむなしさを感じさせられました。
セリフや説明も余計なものはなく、むしろそぎ落としています。その分、観る人の想像を膨らませようとしたのではないかなと思いました。
タイトル「8月のクリスマス」の意味が気になっていたのですが、
まずは本作が八月からクリスマスまでの物語であるということ。ホ・ジノは本作で、生活の中での哀しみと笑いがぶつかり合って生まれる情緒を狙ったというが、それが、「夏の八月とクリスマスとが遭遇した感じ」だと語っている。
確かに哀しみと笑いで日常はできているようなものです。それらを8月とクリスマスに例えたということなのでしょうね。
ラストシーンのタリムの後ろ姿はずっと記憶に残っています。私の中で余韻として長い間残っているんですね。
この映画で主演を務めているハンソッキュも、韓国を代表する名俳優です。最近はドラマ「浪漫ドクターキムサブ」がシリーズ化し、こちらも再ブームとなっています。
優しい役から超硬い役までなんでもこなす素晴らしい俳優さんで、安心して観ていられる方ですね。
Xmasにおすすめイケオジ映画のまとめ
イジョンジェもハンソッキュも、世界に誇る韓国俳優さんです。
若い素敵な俳優さんもたくさんいますが、まだまだ負けていませんよ。
静かに心に染み入ってくる温かさ、本物の幸福感を感じてみませんか。
今回は、優しい気持ちでクリスマスを過ごすときにおすすめの映画をご紹介しました。
素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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